受験校
大阪大学 基礎工学部の情報科学科 計算機科学コースを受けてきました。
このコースの受験者は6人でした。
テスト内容
他の方がわかりやすくまとめていたので私は簡単に書きます。
英語
和文英訳、英文和訳はそんなに難しくなかったです。長文は普通に難しかったです。
出来としては全体で7割くらいです。
数学
問1 簡単な微分方程式
微分方程式を解いた後、その極限を求めて関数が単調であることを示すような問題でした。
10割
問2 x軸周りの回転行列とy軸周りの回転行列の積の固有値とその絶対値を求める問題
これは差がつく問題だったかもしれません。
愚直に固有方程式から解こうとすると無駄に時間がかかってスマートじゃないです。
私は以下のように解きました。
回転行列の時点で一つの実数の固有値は1に決まります。
次に固有値とトレースの関係、固有値と行列式の関係から二次方程式を作って、あとはそれを解くだけです。もちろん複素数の固有値になりますが、その絶対値が1になることは自明でしょう。
10割
問3 表の出る確率に偏りのあるコインを投げるときの条件付確率の問題
簡単でした。
10割
数学は満点だと思います。
物理
力学と熱力学を選択しました。
熱力学は明らかに簡単なので独学することをお勧めします。
力学は剛体の棒の振り子の運動や、支点が動くときの剛体振り子の運動などを求める問題でした。
後半の問題設定は初めて見ましたが、誘導があったのでそれに乗って回答しました。重心の運動方程式と回転の運動方程式、重心と回転角の制約条件が立式できれば解けます。答えはいい感じになりましたがあってるかは知りません。
9~10割?
熱力学は気体分子運動論とサイクルの問題だった気がします。
簡単でした。
10割
あわせて9~10割は取れていると思います。
面接
テストの出来に自信があったので特に対策せずに面接に挑みました。
これはとてもよくなかったです。この姿勢のせいで面接でかなり失敗しました。
ほかの大学の面接はしっかりと対策して挑みたいと思います。
今年は専門科目がなくなったためか、口頭試問がありました。
口頭試問は、問1が線形探索と二分探索の概要とオーダー。
問2は、三つの中から選択する形式で、ネットワークの階層構造、プロセッサの高速化、公開鍵暗号方式の仕組みなどがありました。
問1は基礎なので答えられましたが、問2は壊滅的です。プロセッサの高速化を選択して、パイプライン処理についての話をしたらすごい微妙な空気になりました。その後の質問の意図がよくわからなかったため、急遽ネットワークの階層構造についての説明に変更しました。しかし、OSI参照モデルが7層構造であることぐらいしか覚えていなかったので、その後もうまく答えられませんでした。ネットワークの階層構造の利点は互換性を持たせることができる点と言ったら、「階層構造じゃないと互換性を持たせられないんですか?^^」と返され、何も答えられず焦りました。すでに心が折れかかっていましたが、「知識不足です。」といって自分の無知を認めたら、そこで口頭試問が終了し普通の面接が始まったため、よかったです。
面接では、やりたい研究や併願先、テストの出来などを聞かれました。
テストの出来はあえて低めに見積もって、英語7割、数学8割、物理7割と言ったら、
「英語はほぼ見立て通りだけど、数学と物理はもっとよくできていますよ^^;」
と言われ、テストの出来を誉められたので、手応え通り数学10割、物理9~10割ぐらいはとれてそうです。
しかし、口頭試問でうまく答えられなかったことや、志望理由として、受験科目が数学と物理と英語なので東大の滑り止めとして受験したということを遠回しに伝えたせいで圧迫面接になったことが心残りです。そのため、面接が終わった後は急に自信がなくなりました。テストの出来がいいと面接は和やかな空気になるというのは過去の情報だと思います。
結果
結果は合格でした。
結局のところ、口頭試問はあまり合否に関係ないと思います。
しかし適当にやると後悔するので、今後受験する皆さんは十分に面接対策してから挑みましょう。
まぁ合格出来て良かったと思います。