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予定は未定。

【18切符で行く】東北旅行記 【1日目】

はじめに

2か月間の長い長い夏休みもあっという間に終わり、今週からAセメスターが始まった。

計数の講義は1限と5限のないホワイトな時間割ではあるものの、内容は全くホワイトではなく戦々恐々の日々を送っている。

特に初学者向けと謡いながら開始30分でオイラーラグランジュ方程式の導出を行った「解析力学」と、その難易度の高さから『計数の洗礼』として名高い「基礎数理」の2科目は、初週からエンジン全開で微笑ましい限りである。

しかし、どの科目も大変ではあるがとても興味深いものばかりで、充実した毎日を送れていることをここで報告しておく。

 

さて、そろそろ本題に入ろう。今回の更新は夏休みの旅行についての記事である。

私は今年、青春18きっぷを使って実家の愛知へ帰省した。

glanz020.hatenablog.com

時間はかかったが、道中で静岡も観光できて良い思い出になった。

まだ上の記事を読んでいない人は是非読んでみてほしい。

 

ところで、青春18きっぷは5枚つづりの乗車券である。帰省に使った分を除いてもまだまだ旅行できる分は残っている。

そこで私は今回、青春18きっぷを使って東北へ旅行に行くことにした。

旅の目的は東北のグルメ自然を味わい尽くすこと。

そして予定はあまり考えずに、自由気ままな一人旅を楽しむつもりだ。

 

 

 

常磐線

18きっぷで東北に行く方法はいくつかある。

一番メジャーなルートが東北本線

東北本線(とうほくほんせん)は、東京都千代田区の東京駅から岩手県盛岡市盛岡駅を結ぶ東日本旅客鉄道JR東日本)の鉄道路線(幹線)である。

東北本線

(wikiより)

おそらく東北へ行くにはこのルートが最速だが、どうやら乗り換えが多く大変らしい。

 

そのため、今回私はあえてこちらの常磐線を選択した。

少し時間はかかるものの、海沿いを走る路線なので景色を楽しみながらゆっくりと旅ができるのだ。

常磐線(じょうばんせん)は、東京都荒川区の日暮里駅から千葉県北西部、茨城県福島県の太平洋側を経由して宮城県岩沼市岩沼駅までを結ぶ東日本旅客鉄道JR東日本)の鉄道路線(幹線)である。「本線」を名乗らないJR線の中では、最も長い路線である。

常磐線

(wikiより)

 

常磐線に乗るということで、とりあえずの目的地は終点の仙台とした。

 

目的地と移動方法が決まり、私の東北一人旅はついに始まった。

 

1日目

2022.8.28 3:23 起床

思い立ったが吉日。東北旅行を決めた私は、翌日には東京を出ることにした。

持ち物はスマホと着替え、財布のみ。一人旅にはこれだけあれば必要十分。

在来線の場合、東京-仙台間の所要時間はおおよそ7時間。

山手線始発で出発するために、当日は3時半に起床した。

起床

まだ朝食には早すぎる時間だ。

食事は後で適当に食べることにして30分ほどで身支度を整え、大塚駅へ出発した。

階段の踊り場から外を眺めると、空はまだ薄暗かった。

まだ明かりのついているマンションの部屋ではこんな時間に何をやっているのだろうか。

 

4:12 大塚駅

寮を出発して十数分後に大塚駅に着いた。

この駅周辺は普段から深夜徘徊でウロウロさせてもらっているが、早朝のこの時間はやはりいつも通り閑散としていた。(この時間は居酒屋とラブホ以外は閉まっているため当然である)

早朝の大塚駅

 

駅で待つこと数分。山手線外回りの電車がやってきた。

ここからは日暮里駅まで乗って、そこから常磐線に乗り換える予定である。

早速18きっぷに判子を捺してもらった。

18きっぷ
4:37 日暮里駅

日暮里

暫くして電車は日暮里駅に到着した。駅構内はかなり広く、常磐線の乗り換えもわかりやすかった。

日暮里駅(常磐線

常磐線の始発は4:53に来るらしく、しばらくここで足止めを食らった。

待ち時間で簡単に何か食べようと思ったが、どうやらこの時間はまだどの店も閉まっているようだった。残念。

ここから常磐線に乗ったらそのまま土浦(茨城)まで行く予定である。そこから乗り換えを挟み、仙台を目指す。

路線図
6:19 土浦駅

始発電車にもかかわらず、常磐線に乗り換えた後しばらくは座る席がなかった。車内には通勤中のサラリーマンや外国人など様々な人で混雑していた。

しかし松戸や柏、我孫子あたりでどんどん人が降りていき、車窓からの景色が畑ばかりになるころには車内はガラガラになっていた。

6:19には土浦駅へ到着した。

土浦駅

次はいわき行きの電車に乗り換える。始発は6:37なのでここでも食料を買える場所を探したが、駅構内のnewdaysは残念ながらまだ閉まっていた。仕方がないので謎の自販機でメープルシロップパンみたいな商品名の菓子パンを購入し、無理やり胃に流し込んだ。味はまあまあだった。

この頃には空は既に明るくなっていた。しかし残念なことに雨が降り出してしまった。

いわき行き
9:16 いわき駅

土浦を出発してからはずっと雨だった。車窓からの景色を楽しむつもりだったが、あいにくの天気である。

 

常磐線いわき方面はロングシートの座席だった。座り心地はあまり良くなかった。

しかしこの路線は利用者が本当に少なく、一つの車両に私しか乗車しておらず貸し切り状態だった。

日立を超えたあたりで、一応海もチラッとだけ見えた。

貸し切り

 

9:12にはいわき駅に到着した。

ここで乗り換えて原ノ町まで行く予定だ。次の列車は9:22に来ることになっているが駅の構造が独特で少し迷ってしまった。幸運にも9:20頃に駅員さんを発見し、何とか滑り込みで乗車できた。ここで乗り換えミスをすると次の電車を1時間以上待つ羽目になるため、常磐線で東北を目指す同士諸君は注意されたし。

いわき

いわきからは常磐線原ノ町行き)に1時間半ほど乗ることになる。

この路線は東日本大震災に伴う福島第一原発の事故の影響で、2017年に復旧するまで一部区間が運行できなかったらしい。

沿線にも帰還困難区域があり、まだまだ人が住めるようにはなっていないようだ。

電車の窓から外を眺めていると、地面を掘り返す重機がいくつか見られた。

まだ除染作業をしているのだろうか。

窓から見える街にも人の気配は感じられなかった。

そんな寂しい風景を見て、私はなんだかやるせない気持ちになってしまった。

車窓

 

12:18 仙台駅

原ノ町で乗り換えてしばらくすると仙台駅に到着した。

仙台には初めて来たがやはり地方中枢都市と呼ばれるだけあり、かなり栄えている印象を受けた。名古屋と同じくらい栄えているのではないだろうか。(栄だけに笑)

仙台駅

仙台駅では適当に昼食を済ませた。本当はナポリタンを食べる予定だったがかなり混雑していたため、近くにあった謎の店でローストビーフ丼を食べた。美味しかった。

昼食
13:56 ニッカウヰスキー 宮城峡蒸留所

仙台駅で昼食を食べた後は、作並にあるウイスキー工場に行くことにした。

工場見学には事前予約が必要らしいが私は特に予約せずとも大丈夫だった。

見学料は無料。それどころか、工場ではウイスキーを試飲させてもらえるという超太っ腹な対応だ。

ちなみに私はブラックニッカが大好きである。安くて飲みやすいアルコール。ブラックニッカはストレートで飲むのが一番美味いと思っている。

 

ウイスキーをタダ飲みできると知った私は期待を膨らませて工場を訪れた。

受付で予約をしていない旨を告げると、まだ枠に空きがあったようで無事に試飲券を入手することができた。

ウイスキーの試飲

 

14:30になると、工場の方の案内で工場見学が始まった。

最初に10分ほどウイスキーの父、竹鶴政孝の動画を見た。内容は興味深く勉強になった。

その後は工場内を歩き、サイロやポットスチル、保管庫など貴重な施設を見ることができた。

工場

ほかにも色々写真は撮ったが、ここでは割愛させていただく。

工場見学が終わると次はお楽しみのウイスキーの試飲タイム。

ここでは3種類のウイスキーを飲むことができる。何度も繰り替えすが無料である。

氷と水、炭酸水も無料で飲める。

私はストレートとトワイスアップでそれぞれ味わった。

宮城峡は結構アルコールの感じが強かったが、香りは豊かだった。フルーティーさはよくわからなかった。

Superは滑らかな口当たりで飲みやすかった。香りもよく一番美味かった。

APPLE WINEは甘かった。濃いリンゴジュースみたいな味のくせに度数が22%もあって笑ってしまった。確かに飲みやすくて美味しかったが、これはあまり好みではなかった。

 

試飲の後は、お土産コーナーで買い物をした。無料で酒だけ飲んで帰るのも申し訳ないので、竹鶴ピュアモルトの50mlビンを幾つか買った。家族へのお土産と自分用。

工場

ニッカウヰスキーの宮城峡蒸留所は、自然も豊かで空気も美味しかった。時間を見つけてまた来たいと思った。

 

16:15 作並駅

工場見学が終わると、作並駅へ戻ってきた。

ここから仙台行きの電車に乗り、仙台駅へ向かった。

作並
18:26 たんや善次郎

作並駅から30分ほどかけて仙台駅へ戻ると、そろそろ夕食の時間だった。

仙台グルメといえば、ずんだと牛タン。特に仙台駅のずんだシェイクは有名で、美味しいと評判だ。

ということで、さっそくずんだシェイクを購入し飲んでみた。

ずんだ

とても甘い。寧ろ私にとっては甘すぎる。また豆の青臭さも気になってしまう。

つまり、残念ながら私の口にはあまり合わなかったということだ。

 

気を取り直して、次は牛タンを食べることにした。

仙台駅には牛タン通りと呼ばれる牛タン専門店の集まりがある。私はそこで適当な店を選び、牛タン定食を食べることにした。

私が選んだ店は「たんや善次郎」。選んだ決め手はニコニコの仙台旅行動画でこの店が美味いと言っていたから。

しかしここも大混雑で、結局食べるまでに40分近く待たされた。

お値段は2000円程。普段はこんな値段の飯は絶対に食べないが、旅先ならば仕方ない。

旅先で金をケチるのはナンセンスだろう。

牛タン定食

 

さて肝心のお味であるが、普通に美味かった。また右のテールスープの中にもゴロゴロ肉が入っていて、お得感があった。

牛タンは肉厚で噛めば噛むほど味が出るといった感じだった。

普段は焼肉キングのペラッペラのゴムみたいな豚タンしか食べないので、本物の牛タンの旨味には圧倒されてしまった。

確かにいいお値段はするが、値段以上の価値はあると思う。

仙台に行った際は是非読者諸君も食べてみてほしい。

 

19:40 ナインアワーズ仙台

夕食を食べた後は、仙台駅から徒歩圏内のカプセルホテル「ナインアワーズ仙台」へ向かった。

実はカプセルホテルに宿泊するのはこれが初めて。宿泊代金は3000円程でとても安かった。

ホテルのシステムとしてはロッカーとカプセルがあり、貴重品をロッカーに入れてカプセルは寝るだけといった感じ。もちろんシャワーと洗面所とトイレはある。

カプセルルーム

ロッカールーム

カプセルホテル自体は清潔だった。

また、宇宙船をコンセプトとしたホテルの設計は面白いと思った。

カプセル

 

部屋

 


部屋はそれなりに狭いが、足を伸ばしても十分な奥行きはあった。ただ、薄い布一枚でカプセルと廊下が接しているため常に人の気配は感じた。

シャワーや洗面所も清潔だった。

少なくとも寮の100倍は清潔だった。

シャワー

洗面所

鏡がでかすぎてちょっとホラー

明日は6:00に起床して仙台市内を散策した後、松島へ向かう予定だ。

今日は早く寝て、明日に備えるとする。

(2日目に続く)